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アンダー・ザ・ドーム

2011.07.03.Sun.22:51
これね、面白いんですよねえ。
で、読み終わってみて、複雑です。

「ザ・スタンド」の場合、最終的にトムとか悪役が愛しくなるような書き込みで、物語になんとなく参加した感があったのですが、やはり最終的には「悪魔」という概念にはどこかついていけない感があったのも確かで。それはそれで、それだからこそエンターテインメントとして楽しめたのでした。

ところが。

この「アンダー・ザ・ドーム」はどうでしょう?
ありとあらゆる人物がしっかり書き込まれていて、あんなにたくさんの登場人物なのに、あ、あの人ねと認識できるんですよ。ということはね、ひとえに、物語の中に自分もしっかり参加しているというか、町の住人(俯瞰で見ている)的感が強くなっていってしまっている。

そんな長編小説、いったいキング以外に誰が書けるのでしょうか。しかも、その期間は、1週間とちょっとですよ、これがまた。

それなのに、町の住民の何十人もの人物が、私の中に入ってきてしまっている。困ったねえ、これは。

これからは、ネタバレ。
フィクションを楽しむ読書ではなく、擬体験になってしまうという読書。
キングって人は果てしない。人間は、知的生物体は、星を食い尽くすしかないのだろうか。民衆のバカさ加減、それをへへんと笑いながら私利私欲にまみれる政治家、暴力しか自身のカタルシスにできないバカ男ども。
そんな状況をテレビと言うメディアで楽しむ民衆の視線もしっかり描き。今の世の中こんなだよねえ。たしかにと納得しますよ、そりゃあ。
ところで、伏線張りまくった割には、キング・ジム・レニーはせこい最後でしたね。ガイガーカウンターでビビる奴も見てみたかった。
というか、ラピュタかい?の「ヴァルス」的なアンディーとシェフのスイッチオンは、どうなんでしょう? それが結局、チェスターミルズ町全滅の爆発なんてねえ、ひどいよねえ。ひどすぎるでしょう?

人間て、悪魔より恐いのね。を実感。時々刻々、人間社会は壊滅に向かっているんだなあ。
ひとりひとりの情はあったとしてもね。はあ。もう、複雑ですよ、この小説。
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