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思い

2017.02.18.Sat.23:16
結局、息子のインフルエンザでお正月を施設で過ごす、かわいそうな年越しで、しかもずっと傾眠傾向で、寝てばっかで心配しましたが、ここのところ、起きてます。元気です。
眠剤を少し減らしてもらって、お薬全廃の第一歩。

昨日は、野田地図の足跡姫を観てきました。

野田秀樹が、こんなに泣かせる舞台を作るなんて!

第一部の最後、三、四代目出雲阿国から、足跡姫が憑依した瞬間の宮沢りえ!
ガツンとやられました。

もう、お芝居の世界に引き込まれ、開演までお隣の女性と気が合っておしゃべりしていたのですが、もう、声を掛けるなオーラを出しまくった私です。
第二部、いよいよ足跡姫が足跡を刻みます。

だいたい、野田秀樹の本は、教養を必要として、言葉遊びの数々は、基本となる教養のようなものがないと、わかんない。
今回は歌舞伎も江戸時代も、数学の概念までも出てくるし。でも、お隣の女性いわく、いつもよりわかりやすい、ということ。
伊達の十役と伊勢の十役、伊勢の十役はたいがい助兵衛ですし、笑いどころですがね。十役を10人の役人に仕立て上げ、役人はどれも同じで、ゆーずーが効かねえし。
あちこちに現代の笑いというかパロディを挟み込んで、野田にとって、日本語は曖昧の権化で遊びある言語で、今回、きっぱりと、舞台の上は嘘ばかり。それが舞台と見得を切る。
舞台の上の嘘なのだから、設定やら時代考証やらは笑い飛ばす。

でも、舞台に乗る役者は、舞台にこそ、生きる。
生きたい、は行きたい。
死にたいじゃなくて、(そりゃそうだ、もう死にたくなくても死にたく直面しているんだから)。
役者が行きたいのは、近くて遠い舞台の上。
これが泣けずにおりゃろうか。
今でも、涙腺がゆるむ。
勘三郎さんの、思い。


それに比して、世の権力の長のなんとも馬鹿げた現実。文化をないがしろにして踏み潰す。その実体が、空虚。

肉体が消えれば、なくなってしまう演劇の儚さよ。それでも、人々の心の中には思いは残る。
作り手にも、あとを継ぐものにも残る。
あなたの肉体は没しても、あなたの思いは生きる。行き場所は、ここだよ。

母が亡くなる前、もう話ができる状態じゃなかったけど、私の目を見て、
いーーーーー
と言った。
私には、生きたい と聞こえた。
そう、生きたい、と。

お母さん、ありがとう、十分生きてくれてありがとう。
そして、最後まであきらめない思い、ありがとう。
そう、思った。


なんという符号。

これで泣けないわけがない。

桜満開に咲き誇る舞台で、勘三郎の思いに寄り添う、妻夫木君のピュアなこと!
舞台の上で、こんなに無垢で、イノセントな人はそうそういない。

しかし、カバレリア・ルスティカーナは、反則です!




20170218231035e01.jpeg



コメント
No title
母が大腿骨骨折、手術、入院。
ちょっと認知も進み、リハビリ中ではありますが、家に戻れるか?
わたしが見守りできるかどうかになっています。
こんなにストレスを受けるとは思っていませんでした。仕事は続けていますが。
お互い長丁場になりそうですね。
うまく気分転換をしながら寄り添えるといいですね。
Re: No title
お母様のお怪我いかがですか?
大変なことは多いと思いますが、ぼちぼち頑張ってくださいね。

私のほうは、割といいことが続いたのですが、また、先週、肺炎で入院。明後日退院できると思っていたのに、先生からお電話で延期。ああ〜〜今日は凹んでいますが、まあ、そう言わずに、来週には退院できるのだからと慰めているところです。



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