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大江戸りびんぐでっど 東劇にて

2010.11.23.Tue.20:04
シネマ歌舞伎です~。
宮藤官九郎作・演出の歌舞伎です。

いやー、最初から笑わせてくれます。こういう芝居を歌舞伎役者がやっちゃうんだから、笑わなくってどうしましょ。
「らくだ」も面白かったけど、まあ「らくだ」つながりだけに「らくだ」のパロディーシーンもありましたねえ。

で、こういった、今どき言葉の笑いを入れながらも、しっかり歌舞伎である。
いみじくも、昨日の東京新聞の夕刊で、松本幸四郎が「この道」のコラムに書いている。

少し抜粋させていただく。
(前略)昨今、新作歌舞伎などはコンテンポラリーな台詞まわしで台本が書かれている。そのままだと小劇場の芝居そのものだが、これが耳の訓練した歌舞伎役者にかかると、ちゃんとした歌舞伎の台詞として喋ることができる。(中略)能から取材した松羽目物。文楽から移行した義太夫狂言、新作歌舞伎もしかり。歌舞伎の舞台で歌舞伎役者が勤めるのはあくまでも歌舞伎である。(後略)

このコラムの一番言いたいことは、大事なのは「耳」ということ、そして、「間」のこと。だから、ここでの引用は、ちょっとずれていて申し訳ないのだが・・・。それでも、このことが、現実として今日の歌舞伎におさまり、非常にすっきりした。

そして、こんな品のない(ゾンビだし・・)舞台を作って、笑わせて、一部ひんしゅくを買いつつ、官九郎がまさしく歌舞伎を作った。
キラキラとした小金持のよい趣味である歌舞伎座という象徴的な舞台に、生きているのか死んでいるのかわからないゾンビを舞台いっぱい、花道まではみ出さして、踊らせ、妙にお人好しで言うことを聞くハケンの腹のヘリ具合を表現した。
最後の永代橋落橋のシーンは、いい見せ場だった。感動した。
何はともあれ、役者ひとりひとりの魅力を堪能できたのが、よかった。
染五郎のいかにも「こいつは悪い」けど憎めない男、くさやで臭いはずなのに、とにかく凛と美しい七之助、三津五郎さんの怪演! 勘太郎のイメージを崩す(笑)大工(踊りのさすが!)、そして、こういう歌舞伎役者のなかで、立派に演じていた井之上君! あなたの語り口は、カクスコ思い出したわよ。やったねえ。

パロディーにいちいち大笑いできたのは、映画だからかも。そういう意味でも、シネマ歌舞伎は楽しい。


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